命日

今日、３月２０日は私の父の命日。3年前、長い闘病生活の末、他界しました。

３年前の今日、東京は雪が降りました。雪国出身の父だったので不思議な感じがします。






３年後の今日はキレイに晴れてます。

私は両親が離婚していたため、父との二人暮しでした。
父は寡黙でやさしく、強い人でした。
最後は癌が原因で他界しましたが、人工透析も行っていたので闘病生活は7年位。
長い闘病生活の間一度も父は弱音を吐かず、至って普通の態度で生活してました。

当時、私はいつも頭に父の体のコトがありました。
恋愛にさして興味が無かったとはいえ、友人が愛や恋、夜遊びに夢中になっているのが羨ましかった。
父の病気や家事。。。私はそれどころではありません。
ちょっと飲み会が続いたり遊びほうけていると、何故か父の病状が悪化したり、入院になったり。。。
まるで自分への戒めのようでした。

当時は一人で背負ってるような気がして精神的にギリギリの時も多かったです。
余命宣告も一人で聞き、初めて頭が混乱する体験もしました。


余命の告知は2004年2月末、
「今年いっぱいもつのは難しい」
「元気な姿でいるのは春くらいまで」


・・・父と一緒にバージンロードを歩きたい。
5月に結婚式を挙げる予定でしたが、急遽一ヶ月早めて4月初めに変更しました。

しかしその後、父の体調は急激に悪化。

結婚式を2週間後に控えた3月20日、他界。


式は挙式のみだったので予定通り4月に行いました。
バージンロードは父の写真を持った旦那と歩くことに。
本当は挙式の雰囲気を実感したかったし、父に話しかけながら。。。なんて思ってましたが
事情を知っている私の友人達のすすり泣く声につられて
号泣してしまいそうなのを堪えるのでいっぱいいっぱい。
神父さんも少し泣いていましたし。。。
（身内に似たような境遇の娘さんがいるらしく、他人事とは思えなかったらしい。）
式のＤＶＤを後で見ると、明らかに私、上の空でした（苦笑


式を挙げた4月4日　この日も雪が降りました。（那須でしたが）
単なる偶然だと思うけど、きっと父が見ていてくれたんだと思います。


ウエディングドレス姿も本番では見せれなかったけど、衣装合わせの時に撮った写真で見せれたし、
婚姻届に署名もしてもらえたし、
式には間に合わなかったけど、ギリギリ間に合ったって、思えることが出来ました。

私、父に「今までありがとう」って言えなかった事を悔やんでいて、
死後１年くらいは、父に「ありがとう」と言おうとすると泣きそうになり、
喉がはれて苦しくなり声が出ない。。。「声が、声が出ない！」
って思うところでハッと目が覚める。そんな夢ばかり見てました。
何度も見るので、そのうち「上手く話そうとしないで、とりあえず声を出そう」とか
「泣きそうになるから駄目なんだ。冷静に言えば言える」とか、夢の中で考えたりもしました。
結局、声がでなくてハッと目が覚めるんですけどね。
最近は見ません。少しは気持ちが落ち着いた証拠なのかな？



母は健在です。再婚してます。
その再婚相手の方がとってもいい人で、私と旦那をホント可愛がってくれて。。。お世話になりっぱなしです。
父には直接言えなかったけど、母には感謝の気持ち、きちんと伝えようと思います。

孝行のしたい時分に親はなし。

本当、その通りですものね。